フェリーが発着する徳島小松島港。手前が南海フェリー、奥がオーシャン東九フェリーの岸壁=徳島市

 2025年に大阪市で万国博覧会が開催されるというニュースを聞いて、1970年にあった前回の大阪万博を思い出した人も多いのではないか。徳島からも大勢の人が船に揺られて大阪に渡った。

 

 98年に明石海峡大橋が完成し、本州と陸続きになった。多くの航路が廃止され、船で阪神方面へ向かった世代も減っている。島国だった四国は遠い昔になりつつある。

 徳島市の眉山から新町川河口を眺めた。徳島小松島港の一角が一望でき、ちょうど徳島―和歌山を行き来する南海フェリーと、東京―徳島―北九州を運航するオーシャン東九フェリーが入港していた。現在残る県外との定期航路は、この二つだけだ。

 南海フェリーは前身の南海汽船が56年に小松島―和歌山で開設。99年に徳島市沖洲地区へ移動した。同市津田地区に寄港していたオーシャン東九フェリーは、2016年に沖洲地区へ移った。

 両フェリーの乗り場の間では、四国横断自動車道の架橋工事が進行中で、完成すれば眉山からの景色も変わるだろう。たまには船に揺られて海を渡るのもいいなと思いながらシャッターを切った。