「昨年より一つでも上の順位を」と練習に励む海部郡の選手たち=海陽中グラウンド

 ここ3大会続いている8位を一つでも上回ることが目標。戦力は例年並みだが、着実に成長してきた若い力を軸に上位を目指す。鍵は前回、部門別で2位だった女子と4位の中学生だ。

 女子は隙のない顔触れ。9月に5000メートルで自己新をマークし、四国駅伝の女子でも活躍した関西外大の冨士原主将を筆頭に、富岡東高で力を伸ばす溝内や戎井真、鳴門高の浅田らが区間上位に食い込みそう。海陽中の山田や前回新人賞に輝いた由岐中の戎井那など、さらに若い世代にも有望株が並ぶ。

 尾﨑監督が「流れをつかみたい」と話す初日は19区間中8区間が郡内。その半分の4区間ある中学男子がどこまで踏ん張って上位でつなぐか。前田を除くと初陣ばかりだが、山﨑や勢喜など伸び盛りの選手がそろっており、地の利を最大限生かしたい。

 高校・一般勢はつるぎ高で主力に育った尾﨑迅や和田らが安定した走りを見せる。箱根駅伝に挑む東洋大の土壁は切り札的存在。経験豊富な樫谷兄弟や蒲生らもしっかり練習を積んでおり、好走が期待できる。

 11月から定期練習を重ね、記録会も31日まで予定。混戦の中盤を抜け出そうと士気は高い。