眉山山頂の平和記念塔パゴダで15日、建立60周年を記念する仏教音楽コンサート「パゴダに唱(うた)う」(県仏教会主催)があり、約50人が僧侶らの歌唱を楽しんだ。
真言宗大覚寺派徳島青年教師会の僧侶10人による「真言声明(しょうみょう)」で開幕。荘厳な響きが会場を満たすと、聴衆は目を閉じて心地良さそうに聴き入っていた。中央アジアに伝わる弦楽器、口琴などの民族楽器の演奏や、独特の歌唱法「のど歌」も披露され、異国情緒漂う音色が聴衆を楽しませた。
美馬市脇町の福本紀美子さん(74)は「初めて聴く音楽ばかりでとても面白かった」と喜んでいた。
パゴダはビルマ(現ミャンマー)から帰還した旧日本兵でつくる県ビルマ会が1958年、同地での戦没者慰霊のため建立した。