超高精細の4K8K衛星放送が1日に始まり、徳島県内の家電量販店でテレビ商戦が熱を帯びている。4K8K放送を視聴するには、対応テレビとチューナーか、チューナー内蔵型テレビが必要となる。各店は、顧客に視聴方法を説明したり、高画質を生かせる大型テレビをPRしたりし、需要の喚起と取り込みを図っている。
ケーズデンキ藍住店(藍住町)では11月ごろから、「どうすれば4K放送が見られるのか」など、来店や電話での問い合わせが急増した。
売れ筋は52~60インチで価格帯はチューナー内蔵型で20万~25万円、チューナー別で10万~20万円。同月のテレビの販売台数、売り上げはともに前年同月比で4割ほど増えたという。チューナーは3万円前後が売れている。
ヤマダ電機テックランド徳島本店(徳島市)では、店頭に展示する約120機種のうち7割が4K8Kに対応している。49、55型に人気があり、販売台数は前年同期の約1・5倍になった。
同店は11月中旬、テレビコーナーの商品配置を変更。液晶テレビと、より美しく映像を表現できるとされる高額の有機ELテレビを同じメーカーで並べ、見比べやすいようにした。伊川秀幸副店長は「来年10月の消費増税を控えた駆け込み需要も見込まれる」としている。