【バスケットボール】 

 

 第71回全国高校バスケットボール選手権(調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)
 23日 女子1回戦 富岡東-山形商 (12時20分)
 24日 男子1回戦 海部-豊浦(山口)(17時20分)

 海部(男子)

10年ぶりの全国舞台で勝利を目指す海部男子

 2008年以来、10年ぶりの全国出場を決めた。今夏の全国総体は初戦敗退と本領を発揮できなかっただけに「全国1勝」を合言葉に攻守両面で底上げを急ぐ。

 身体能力に秀でた顔ぶれがそろった。ゲームメーカーの多田陸は速さも兼ね備える。宮崎、小島はロング、ミドルシュートの精度が高い。リバウンドはチーム随一の190センチ、細川が柱になる。器用な大坪はインサイドワークで活路を開く。

 個々の局面では十分に対応できそうだ。あとは相手の組織的な守備をどう崩すかが課題。堀江監督は「練習では速くボールを動かすことを意識し、戦況を打開するセットプレーの習熟にも力を入れている」と話す。

 1回戦を戦う豊浦(山口)とは3月の練習試合で惜敗したものの、ゲームを支配する時間帯もつくるなど手応えはあった。岡澤主将は「粘り強く戦い、相手をじらせて勝機を引き寄せたい」と雪辱を誓う。

 

 

 富岡東(女子)

守備に磨きをかけて初戦突破を狙う富岡東女子

 4月に西田新監督を迎え、強みだった積極的な守備に磨きをかけた。2年ぶりに立つ全国の舞台で、まずは初戦突破を目指す。

 対戦する強豪の山形商は170センチ級の3人をはじめ、大半が160センチ超と高さでは分が悪い。身長差を埋めるために速さと対人守備で勝負する算段だ。練習で監督はリバウンドと球際の競り合いで個々に高い強度を求めている。

 攻撃面は田中主将と167センチの小林が鍵を握りそう。県予選決勝ではチーム96得点中、2人で41点を稼いだ。24得点した2年の南や守野も期待できる。粘り強い守備からの素早い切り替えをしっかり意識し、速攻で着実にポイントを重ねたい。

 チームは1月の新人戦で3位、県総体は2位とタイトルを逃してきた。それだけに今大会は自分たちの成長を示す絶好の機会。田中主将は「夏に行けなかった分、楽しみでもある。全力を出し切りたい」と意気込む。