札幌市の大規模な爆発事故は、どうやら消臭スプレーが関係しているようだ。跡形もなく吹き飛んだ不動産店も含め、被害は建物28棟、車両24台に及ぶ
店の従業員がスプレー缶のガス抜き作業をした後、事故は起きた。放出したガスが店内に充満し引火、爆発した可能性がある。缶の数は100本を超すというから尋常ではないが、それにしてもこの威力には驚く
徳島県内でもスプレー缶による事故は起きている。2008年には徳島市のマンションで、女性が重傷を負った。廃棄する殺虫剤などのスプレー缶14本に穴を開ける処置をした後、隣室でたばこを吸おうとして引火したという。ストーブのそばにあったスプレー缶が破裂したケースや、穴を開けている最中に爆発した例もある
しばしば発生するのが、ごみ収集車の火災だ。このため県内の自治体では、スプレーを使い切った上で、缶に穴を開けて捨てるよう求めている
全国的には、ここ数年、穴開けを禁止する自治体が増えた。缶が破裂したり、中身が飛び散ったりする危険があるためだ。札幌市でも昨年7月から不要になっている
大掃除の時季である。スプレー缶はもとより、「まぜるな危険」の洗剤や漂白剤もある。なにげない日常に、とんでもない危険が潜んでいる。気になることがあれば、各市町村に問い合わせを。