ノヴィルタクシーグループがLPG仕様に改造し導入したタクシー車両=徳島市津田海岸町

 タクシー県内大手のノヴィルタクシーグループ(徳島市)は、市販のガソリン車を液化石油ガス(LPG)併用で走るタクシー車両に改造し、運行を始めた。トヨタ自動車がタクシー向けのLPG車を価格の高い新型に切り替えたのに伴い、車両確保の負担を抑えるのが狙いで、順次導入を進め、同業他社への販売も検討する。

 導入したのは、トヨタ「アリオン」を改造した小型車1台。スタート時にガソリンを使い、その後LPGで走行する。LPG車への改造用に販売されているガスタンク、コンピューター制御機器などの専用装備を使い、中古車を松茂町内の系列の整備工場で改造。徳島運輸支局の登録審査を経て、今月12日から運行させている。改造費は非公表。

 同社によると、LPG車は環境性能や燃費に優れる。燃費や走行性能、乗客の評判などを見極めた上で、グループのLPGの小型タクシー計93台が老朽化した際の後継車両として順次導入する。

 トヨタは国内のタクシー車両市場の約9割を占めるが、新型車の発売で、これまで生産していたタクシー向け3車種の製造を1月に中止した。新型車の価格は従来の主力車種の約1・5倍と高い。従来の車両は中古車も品薄で確保が難しくなっているという。

 ノヴィルでは、自社への導入が軌道に乗れば、系列の中古車販売会社を通じ、改造車両を同業他社にも販売したい考え。同社は「電気とガソリンのハイブリッド車と比べて価格も割安。コスト削減に努めて事業化につなげたい」としている。