人気が高まり一時販売休止となったさとの雪食品のおからパウダー。現在も出荷制限が続いている

 四国化工機グループで大豆加工食品販売を手掛ける「さとの雪食品」(鳴門市)の乾燥おから「おからパウダー」に、全国から注文が殺到し、生産が追い付かず品薄状態となっている。料理に混ぜて手軽に食物繊維が取れるなどとして、テレビ番組で紹介された影響とみられる。一時在庫がなくなって販売を休止。現在も出荷制限が続く。同社は需要を見極めながら、増産も含めて対応を検討するとしている。

 おからパウダーは全国の量販店や、自社の通販サイトで販売している。8、9月に全国放送のテレビ番組で相次ぎ、体重や免疫力の改善が期待されるといったおからの健康効果が特集され、商品が取り上げられた。既存取引先の注文量が4~7割増えたことに加え、新規の受注もあり、8月上旬には1週間で通常の2カ月分を販売し、ほぼ在庫がなくなったという。

 商品は、四国化工機の阿南食品工場(阿南市)で量販店用と業務用を、御殿場工場(静岡県)で業務用を生産している。それまで週1日だった製造ラインの稼働を毎日にし、在庫確保に努めたが生産が追い付かず、9~10月の約1カ月半は出荷を完全に停止した。
11月から在庫や店舗の販売状況を見ながら出荷量を制限して対応しているが、店頭に並ぶと2、3日で完売してしまうという。自社サイトでの販売は休止したままだ。

 おからパウダーは2016、17年にもテレビ番組で紹介され、受注が通常時の50倍に増えたことがあり、増産のため、17年8月に御殿場工場を新設していた。しかし、今回の受注量のピークは、当時のピークの1・7倍に上るという。

 担当者は「顧客に迷惑を掛けており、できるだけ早く通常通り出荷できるようにしたい」と話す。ただ、需要が落ち着くめどは立っていない。一時的なブームであれば現在の2工場で賄えるとしつつ、「持続的な売り上げにどう結び付けられるかが課題。さらなる増産体制の整備も考えなければいけないだろう」とした。