徳島地裁

 元交際相手の女性のスマートフォンに位置情報を取得できるアプリを無断でインストールしたほか、偽造した借用書を裁判所に提出したなどとして、不正指令電磁的記録作成・同供用と有印私文書偽造・同行使の各罪に問われた40代高校教諭の被告の男の判決公判が21日、徳島地裁であった。坂本好司裁判長は懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。

 判決理由で坂本裁判長は「犯行は被害者に大きな不安を与えた陰湿なもの。取得した情報をインターネット掲示板に流出させたことも見過ごせない」と非難。被害者の同意を得ていたとする被告側の主張に対し「知らなかったという被害者の供述は、状況とも整合しており信用できる」と退けた。

 一方で「一部について示談が成立している」などとして、刑の執行を猶予した。

 公判後、被告は徳島新聞の取材に対し「判決を重く受け止めています」と話し、控訴しない方針を示した。県教委教職員課の藤川正樹課長は「教職員に有罪判決が下されたことは誠に遺憾。厳正に対処したい」とコメントした。