新聞記事に目を通す若手職員=徳島市国府町東高輪の健祥会グループ本部

 高齢者福祉施設を運営する健祥会グループは22日、新聞を使って業務遂行に必要な思考力を養う職員研修を徳島市国府町東高輪のグループ本部で始めた。来年8月まで計5回開く。

 20、30代の若手28人が参加。講師を務めた徳島新聞メディアNIE・NIB推進室の手束泰二担当部長が「課題解決能力を高めるには、社会に目を向けて幅広い経験や知識を得ることが必要」と指摘した。

 他者の経験や出来事を日々提供している新聞を読み、考えることで自分の仮想的な経験値を上げられるとして「まずは見出しに目を通す習慣をつけ、アンテナの感度を今よりも上げてほしい」と呼び掛けた。

 採用担当の佐山育矢さん(29)は「新聞は読んでいるが、興味のある記事に偏りがちだった。関心がなかった記事にも目を通して知識の幅を広げたい」と話した。

 勤続5年以下の若手を対象にした健祥会の育成プログラム「トゥモロー塾」の一環。