水平線の上に姿を現した「だるま朝日」。重なっている黒い部分は浮島現象で浮かび上がった和歌山県沿岸部=25日午前7時4分、徳島市の小松海岸から

 徳島市の沖合で25日朝、水平線の近くで二つの太陽がつながったように見える「だるま朝日」が見られた。

 だるま朝日は、海面から立ち上がる水蒸気により光が屈折して起こる現象。大気が冷えて海水との温度差が大きくなる冬場に見られることが多い。

 徳島地方気象台によると、この日朝の徳島市の最低気温は4・5度。同市川内町の小松海岸では午前7時ごろ、水平線から姿を見せた太陽がだるまを形作った。和歌山県沿岸部が海面に浮かんだように見える「浮島現象」とも重なり、幻想的な風景となった。