徳島県阿南市新野町秋山の四国霊場22番札所・平等寺が25日から、スマートフォンでさい銭を納められるサービスを導入する。四国八十八ケ所霊場会(香川県善通寺市)によると、四国霊場でスマホ決済を取り入れるのは初めて。
導入するスマホアプリ決済サービスは、アマゾンジャパンの「Amazon Pay」とNTTドコモの「d払い」。スマホで払いたい参拝者は、あらかじめスマホにアプリをダウンロード。寺に置かれたタブレット端末に納めたい金額を入力し、端末でスマホアプリのQRコードを読み込めば、クレジットカードなどで決済される。現金を出したり両替したりする手間が省ける。
きっかけは、寺を訪れる外国人観光客の増加に伴い、さい銭箱に外貨が入れられるようになったこと。現金を用いない決済に慣れている外国人観光客が多いこともあって、スマホ決済を取り入れた。
谷口真梁(しんりょう)副住職(39)は「参拝客の利用状況を見ながら、お守りや祈祷(きとう)料のスマホ決済も考えたい」と話している。
さい銭や祈祷料などのスマホ決済は、世界遺産に登録されている栃木県日光市の寺社など全国で導入が始まっている。県内では美馬市脇町西大谷の西照神社が、お守りやお札の購入にスマホ決済を取り入れている。