遠藤徳島市長に中間報告を手渡す豊永委員長㊧=徳島市役所

 今夏の徳島市の阿波踊りを検証している有識者会議は25日、「総踊り」を強行した阿波おどり振興協会との協議の場を早期に設けるよう求めた中間報告を、阿波おどり実行委員会に提出した。

 有識者会議の豊永寛二委員長が市役所を訪問。「来年の阿波踊りが盛況であるよう祈っている」と述べ、実行委委員長の遠藤彰良市長に中間報告を手渡した。遠藤市長は「十分に尊重させていただく」と話した。

 中間報告は「阿波踊りを安全かつ盛況に開催するには全ての踊り団体の協力が必要」と指摘。振興協会との協議の場を提言したほか、来場者数が低迷する市役所前演舞場の魅力向上策として有名連のみが踊る「プレミアム演舞場」とすることなどを盛り込んだ。

 豊永委員長は記者会見で「次回の実行委に(振興協会が)参加していただく方向で話し合ってもらいたい」と述べた。