サッカーの第96回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は22日、各地で3回戦12試合が行われる。J2徳島ヴォルティスは、午後7時から神奈川県平塚市のShonan BMWスタジアムでJ1湘南ベルマーレと対戦する。格上の相手から白星を奪い、残り10試合となったリーグ戦へ弾みを付けたい。
湘南はリーグ戦第2ステージで1勝11敗の勝ち点3。7月の第3節から10連敗中と不振から脱することができず18位に沈む。年間順位も最下位でJ2降格の危機が迫る。
天皇杯の初戦となった2回戦の山梨学院大オリオンズ(山梨県代表)戦では格下相手ながら6-0で快勝。MF下田が3得点、FWウェズレーが2得点と個の能力の高さを見せた。ただ、中2日の25日には15位のジュビロ磐田とのリーグ戦が控えており、天皇杯をベストの布陣で臨むかは微妙な情勢だ。
前節の山形戦でリーグ戦5戦ぶりの黒星を喫した徳島は、J1チームに勝利し、いい流れで25日の3位C大阪戦に臨みたい。リーグ戦を見据えながら天皇杯のメンバー構成を模索する長島監督は「全員で準備していく」と総力戦を強調しており、状態のいい選手を軸に起用する方針。
徳島が湘南と対戦するのはJ2で戦った2011年以来。通算の対戦成績は徳島が9勝7分け6敗で勝ち越している。個人技で上回る湘南から勝利を奪うには、1対1の局面で競り負けずボールをキープできるかが鍵となる。
20日は台風の影響でグラウンドでの練習ができず、室内でコンディション調整したGK相澤は「J1と対戦できるのは楽しみ。前節の山形戦は敗れたが、ここで勝って勢いを付ける」と1、2回戦と同様、無失点勝利へ意気込んだ。