岩手県で開かれている第16回全国障害者スポーツ大会(日本障がい者スポーツ協会など主催)2日目の23日、徳島県勢は6種目に17人が出場し、金5、銀3、銅3で計11個のメダルを獲得する活躍を見せた。
北上市の北上陸上競技場で行われた陸上800メートル(視覚障害)では高井俊治さん(29)=三好市池田町シマ、会社員=が1位になった。長距離が得意な高井さんは「800メートルはぶっつけ本番で初めて出場したが、結果が出せて良かった」と振り返った。
野球部だった中学2年の時、ボールが左目を直撃した影響で、徐々に視力が低下した。美馬商業高校で駅伝部に入り、社会人になってからマラソンに挑戦。4月に日本盲人マラソン協会の強化指定選手に選ばれるほどの実力を身につけた。「タイムには満足していないが、向かい風の中で体はよく動いたと思う。明日の1500メートルは大会記録を狙う」と意気込む。
奥州市の市立総合体育館では、卓球初出場の国府支援学校高等部2年、山下歩さん(17)が金メダルを獲得した。「スマッシュがよく決まり、しっかり攻めることができた。うれしい」と笑顔を見せた。
水泳50メートルに出場した阿南市富岡町西仲町の木下明彦さん(28)と上板町西分の新宮直樹さん(45)、卓球STT(サウンドテーブルテニス)に出場した阿南市見能林町念仏免の田淵和一さん(69)もそれぞれ金メダルに輝いた。
最終日の24日は、陸上とフライングディスクに6人が出場する。