金メダルを掲げ、県選手団から祝福される国見勉さん(中央)=岩手県の北上陸上競技場

金メダルを掲げ、県選手団から祝福される国見勉さん(中央)=岩手県の北上陸上競技場

 岩手県で3日間行われた第16回全国障害者スポーツ大会(日本障がい者スポーツ協会など主催)最終日の24日、徳島県勢は陸上とフライングディスクの2競技に6人が出場し、陸上で金2個、銀1個のメダルを獲得した。今大会の県勢は金10個、銀6個、銅3個の計19個で、昨年の21個には届かなかったが、金と銀の数で昨年を上回る活躍を見せた。

 陸上は北上市の北上陸上競技場であり、大豆が入った袋(150グラム)を投げて距離を競うビーンバッグ投げで国見勉さん(52)=美馬市脇町北庄、無職=が金メダルに輝いた。生まれつき手足の関節が不自由だが、5月に練習を始めてから半年足らずで結果を出した。「金を取れるとは思っていなかった。初めてなのでうれしい」と笑顔を見せた。

 陸上1500メートル(視覚障害)に出場した高井俊治さん(29)=三好市池田町シマ、会社員=は前日の800メートルに続いて1位になった。自己ベストには届かなかったが「直前に風が強くなったので仕方ない」と分析。「アドバイスをした県選手団の陸上選手が結果を出してくれたのがうれしい。自分の今後の励みにもなる」と満足そうだった。

 同種目に知的障害の区分で出場した県立みなと高等学園3年前川龍太さん(18)は銀メダルを獲得した。

 競技終了後、競技場で閉会式があった。県選手団の選手、役員ら45人は25日に帰県する。

 来年の第17回大会は愛媛県で開かれる。