駅伝の第61回全日本実業団対抗大会(ニューイヤー駅伝=来年1月1日・群馬県)の予選を兼ねた第59回関西実業団対抗大会は13日、和歌山県田辺市の龍神村コース(7区間80・45キロ)で行われる。全日本大会の出場権を得る上位3位を目指して15チーム(オープン参加3チーム含む)がしのぎを削り、徳島県からは3連覇を狙う大塚製薬と、日亜化学が挑む。
大塚製薬は、2年連続で優勝した昨年からメンバーを4人入れ替えてチームを刷新した。今春入団の新人3人がメンバー入りし、前回、4人抜きで逆転勝利の立役者となった松岡は故障のため欠場。エース不在は不安材料だが、犬伏監督は「新加入選手が順調に仕上がっている。ベテランと力を合わせ、思い切った走りを見せてくれると思う」と期待を寄せる。
1区(12・6キロ)は、新人上門を起用。今年2月の京都マラソンで優勝し、実力を発揮できれば先頭位置がキープできる。外国人の出場が認められた2区(7・68キロ)は松本主将が担当。先頭集団と離される可能性があるが、トップとの差を最小限にとどめたい。
前半のヤマ場となる3区(10・87キロ)は、同区間4度目の西山。慣れた下りコースで、安定の走りを見せる。4区(9・5キロ)は、東洋大時代に箱根駅伝で活躍した新人上村。持ち前の集中力を発揮し、最長5区(16キロ)へつなぐ。
巻き返しを懸ける後半は、5区に新加入の髙橋を投入。ユニバーシアード夏季大会のハーフマラソン銅メダリストで、長丁場で真価を発揮する。6区(11キロ)は昨年区間賞を獲得した辻、7区(12・8キロ)は実業団駅伝初挑戦の奥谷が締めくくる。
松本主将は「勢いのある若い選手に刺激を受け、中堅もいい練習ができている。激戦が予想されるが、しっかり出場枠を獲得したい。3連覇にも挑戦する」と健闘を誓った。
日亜化学は、3年連続で守った8位を維持し、4時間半を切るのが目標だ。
新加入の1区結城が、先頭集団にどこまで食らい付けるか。2区の山崎、3区稲岡はいずれも昨年区間8位と好走。4区は思い切りの良い走りが身上の19歳助田。最長5区はマラソン経験も豊富な井上が預かり、6区吉田へつなぐ。アンカー7区はベテラン森に任せる。