地域に伝わる妖怪タヌキ伝説にちなんで駅舎をリニューアルした阿波川口駅(三好市山城町大川持)に、タヌキをデザインした記念スタンプが登場した。高松市の鉄道カメラマン坪内政美さん(44)が製作し、スタンプ台などと一緒に寄贈した。駅関係者は「駅を訪れた人の思い出になる」と喜んでいる。
スタンプ(8センチ四方)は、タヌキの顔が取り付けられた駅舎と、JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」を組み合わせたデザイン。駅舎を囲むように「やましろ狸が出迎える駅」のキャッチフレーズがあしらわれている。
駅で切符を委託販売している藤本利弘さん(88)らから要望を受けた坪内さんが、約40年前にあった駅のスタンプを調べるなどして1年半かけて完成させた。スタンプは藤本さんが管理。切符を販売する午前6時~午後6時の列車到着時刻に合わせて利用できる。
坪内さんは「地域活性化に役立ててほしい」、藤本さんは「駅に来た人が楽しめるよう、大切に使いたい」と話している。