三好市池田町州津の箸蔵寺の檀家らが、初詣の夜を華やかに演出しようと、寺の階段や参道にLEDを飾り付けた。年末年始に毎年約1万5000人の参拝客が訪れる寺は、本殿に向かう階段が暗く、転倒する恐れがあった。ロープウエーが夜間運行される31日から2019年1月3日まで、照明を兼ねて夜通し点灯させる。
檀家でつくる「箸蔵寺奉賛会」の会員が手作業で取り付けた。220段ある階段には、中央部分の手すりに沿って高さ1・8メートルの柱を並べ、7センチ間隔でLED球を埋め込んだチューブを付けた。階段途中で分岐する天神社までの参道も長さ45メートルのチューブで飾った。
LEDには白色を採用。初詣に訪れる参拝客に配慮して、派手な色を避けた。
奉賛会会員の近藤尚貴さん(66)=会社員=が昨年、階段の手すりの一部にLEDを取り付けたところ、参拝客に好評だった。今年は会員の協力を得て、規模を拡大した。
LED電飾は照明の役割も兼ねるため、寺では年末年始以外の活用も検討。節分の2月3日午前0時に営む「星供養」での点灯も考えている。近藤さんは「平成最後の大みそかと正月になる。初詣先として箸蔵寺を選んでくれた人に、新年を明るい気持ちで迎えてほしい」と話している。