第63回全日本実業団対抗駅伝は来年元日、前橋市の群馬県庁前発着の7区間、100キロに37チームが参加して行われる。8年連続25度目の出場となる徳島県の大塚製薬は15位以内を目指す。
上位4チームに出場権が与えられる11月の関西地区予選は4位で権利を確保した。その後は順調に練習を積み、チーム状態は上向き。ここ3年は20~30位台にとどまっており、挽回を期す。
1区は髙橋を起用。良い流れをつくるためにも少しでも上位でたすきをつなぎたい。スピード区間の2区は5年連続で松本に託す。力のある外国人選手にどこまで食らい付けるか。3区は1年目の成長株、國行が担う。
各チームのエース級が顔をそろえる最長4区は上門。来年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を得ている頼れるランナーが底上げを狙う。5区は好調の野田、6区は今季トラックで好成績を残している秦が務める。アンカーは前回1区を走った岡田を投入し、最後の順位アップを目指す。
犬伏監督は「1~3区で20~25位に付け、4区以降に上げていきたい。前回に比べてチーム状態は良く、楽しみだ」と選手の奮起に期待する。
今回は地力のある選手がそろう旭化成が優勝争いの本命で、3大会ぶりの頂点を狙うトヨタ自動車と東日本大会を制した富士通が対抗する。前回2位のホンダは主力が体調不良で抜けた穴をカバーできるかがポイントとなる。