第65回記念徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)は3日午前11時から、徳島市のJRホテルクレメント徳島で開会式が行われ、開幕する。レースは4日午前7時半、海陽町の宍喰橋をスタートし6日までの3日間、全45区間279・4キロで競う。初日に5年ぶりに勝浦コースが採用され、最終日には関連イベントとして小学生駅伝が初開催される。16郡市の戦力を探り、優勝争いや各賞の行方を展望した。

前回大会で1区をスタートする高校生=2018年1月4日、海陽町宍喰浦

 総合展望

 鳴門・徳島 2強 追う阿南・板野・小松島

 3連覇に挑む鳴門市と前回1分46秒差で2位に終わった徳島市の力は似通っており、接戦が予想される。2強に次ぐ阿南市、板野郡、小松島市のメダル争いも予断を許さない。8位入賞を巡る攻防を含めて、初日から白熱した展開が繰り広げられそうだ。

 鳴門市は、大塚製薬陸上部から髙橋、秋山ら男女計7人がメンバー入り。初日から主要区間に配置し、優位にレースを進めるプランを描く。鍵は中高生の踏ん張り。特に初日の序盤に多い男子の中高生区間で好位置につけられるかがその後の流れを左右する。

 3年ぶりの王者返り咲きを狙う徳島市も戦力は充実している。長距離区間で起用予定の松本(市体育振興公社)日下(京産大)らは安定した走りが期待できる。鳴門市との差を詰めるにはつなぎ区間でいかに粘れるか。タイムロスを抑えられれば頂点が近づく。

 表彰台を巡る争いは激しくなりそうだ。

 前回4位の阿南市は、小林(富岡東高)や児島(羽ノ浦中)ら男女の各年代に柱となる選手がそろい、総合力は上がっている。初日に良い流れをつかめば3年ぶりの表彰台が見えてくる。

 板野郡は中高生の戦力が整っている。4年ぶりの3位入賞には、選手層がやや薄い女子区間での踏ん張りのほか、杉本(稲次病院)小林力(愛媛銀行)ら一般勢の奮起が欠かせない。

 前回まで3年連続で3位内の小松島市は、4年連続で大会最優秀競技者賞(MVP)の大西ら主力4人の欠場が痛い。福島(NARA-X)ら前回の区間上位者の奮起が順位に影響しそうだ。

 前回6位の美馬市、同7位の名西郡も上位に食い込む可能性はある。美馬市は宮本、西谷(以上つるぎ高)を軸に若手の層が厚い。一般区間で粘ることができれば順位アップへの期待が膨らむ。

 名西郡は主力に故障者が相次いだ前回と違い、ベストの布陣で臨めるのが強み。川内(大塚製薬)酒井(岡山・興譲館高)ら実力者が多い女子区間で貯金をつくりたい。

 入賞ラインでは海部郡、那賀郡、三好市の競り合いが予想される。

 前回8位の海部郡は粒ぞろいの女子に加え、箱根駅伝で2区にエントリーされた土壁(東洋大)が走れば心強い。那賀郡は箱根駅伝7区に出場予定の岩佐壱(帝京大)や福井国体出場の下籔(徳島県警)ら一般勢が柱。8位に入れば19年ぶりの入賞となる。三好市は主要区間を担う松下知(徳島大)ら男子に勢いがあり、初の入賞を目指す。

 続くのが吉野川市、美馬郡、阿波市か。吉野川市は大倉(日本薬科大)橋本(帝京大)が主力。美馬郡は田岡信(半田中)ら成長著しい中高生が手薄な一般、女子をどこまでカバーできるか。阿波市は元木(市教委)の加入などで戦力に厚みが増し、初の1桁順位をうかがう。

 勝浦郡、名東郡、三好郡は総力戦で順位アップを狙う。勝浦郡は5年ぶりに地元を走る初日に弾みをつけたい。2年連続フル出場の名東郡は、男女計14人に上る佐那河内中勢の踏ん張りがポイント。4年連続最下位からの脱出に燃える三好郡は、一般勢の出来が浮沈の鍵を握りそうだ。