徳島市の県自治研修センターで9日、県と市町職員の2017年度研修があり、徳島新聞の記者らが「情報読解・分析・発信」をテーマに講義した。

谷野圭助編集委員は、新聞記者も自治体職員も表面化した事象から問題の背景を探り、今後の展望を予測することが必要だと指摘。「情報収集と論点整理を繰り返す新聞記者の思考プロセスは、自治体職員の政策立案のプロセスと似ている」とし、記者がどのように情報を集めているかを説明した。

井上雅史NIE推進室長は、紙面製作を担当する整理部の仕事を紹介。ニュースの価値判断をし、見出しを付け読者に分かりやすくレイアウトする紙面作りについて話した。

研修には46人が参加。最後に、それぞれが関心のある記事を取り上げて感想を話し合い、壁新聞にまとめる「まわしよみ新聞」を作った。

【写真説明】徳島新聞記者が情報の収集や発信について講義した県内自治体職員の研修=徳島市の県自治研修センター