平成最後の年を迎えた1日、徳島県内各地で新年を祝うさまざまな催しがあった。

 巨大わんわん凧舞う 鳴門市

 鳴門大凧保存会による新春恒例のわんわん凧揚げが鳴門町の大毛海岸であった。
午前7時すぎ、保存会の会員約20人が、初日の出を背にイノシシとえびす様の絵が描かれた3メートル四方の大凧などを次々と揚げた。見物客は写真を撮ったり、振る舞われた雑煮や餅を味わったりした。
 父の実家に帰省していた横浜市の小学3年生、田渕智也君(9)は「みんなで揚げられて楽しかった。今年は空手の大会で優勝できるように練習を頑張りたい」と話した。 

日の出とともに舞い上がる凧=鳴門市鳴門町の大毛海岸

 和太鼓演奏や書の奉納 吉野川市

 鴨島町上浦の向麻山公園で、和太鼓の演奏や書の奉納で新年を祝う催しがあった。
午前7時20分ごろ、日の出に合わせて地元の和太鼓集団「太鼓一家」の6人が演奏。勇ましい音が響く中、書道グループ「遊墨会」を主宰する書道家吉野美苑さん(55)=鴨島町西麻植=らが今年のえと「亥」(イノシシ)、新時代や大規模災害への準備を啓発する「備」を縦90センチ、横70センチの紙に書いた。
 書き初め体験もあり、来場者は新年の目標や抱負を丁寧にしたためた。「光」と書いた西麻植小3年の黒川美侑さん(9)は「笑顔で光っていたいから。家族と楽しい1年を過ごしたい」と話した。 

初日の出に合わせ、和太鼓と書で新年を祝うメンバー=吉野川市鴨島町上浦の向麻山公園

 天の岩戸神楽 優雅に つるぎ町

 貞光の松尾神社で無形民俗文化財「天の岩戸神楽」が奉納され、初詣客約500人が神秘的な舞に見入った。
 天の岩戸に隠れた天照大神を神々が歌や踊りで外に誘い出すという神話に基づく伝統行事。「天の岩戸神楽保存会」の会員が面や鮮やかな衣装を身に付け、手力男神などの神々を演じ、太鼓や笛の音に合わせて優雅に舞った。
 境内では氏子でつくる「橋北若連」が年越しそばやお神酒を振る舞った。
 同町半田の主婦向川陽子さん(64)は「毎年美しい舞を見ると新年を迎えたという新鮮な気持ちになる。平和な一年になってほしい」と話した。

優美な舞を披露する保存会の会員=つるぎ町貞光の松尾神社