
新聞記事を根拠に、自動車の自動運転について討論する児童=名古屋国際会議場
新聞を教育に活用する方法を考える第22回NIE全国大会(日本新聞協会主催、中日新聞社など主管)は最終日の4日、名古屋市の名古屋国際会議場で愛知県内の小中高校19校が公開授業や実践報告を行い、教職員や新聞関係者が効果的なNIEの取り組みを探った。
一宮市立神山小学校の6年生33人は、「自動車の運転は自動運転にすべきである」をテーマに討論会を行った。肯定派と否定派、司会、審判に分かれて実施。事前に用意した新聞記事を根拠に、それぞれの主張を繰り広げた。
児童からは「討論するために新聞をよく読むようになった」「根拠になるところを記事から読み取る力がついた」といった声が相次いだ。
徳島県からは教員4人が参加。豊橋市立植田小などの公開授業を見た吉野川市立上浦小の野口幸司校長は「低学年や支援の必要な児童に対しても、記事の写真を活用するなどして記憶や言葉を引き出す工夫が報告されていた。NIE活動に学年などは関係ないと感じた」と話した。
次回は来年7月26、27日に盛岡市で開かれる。