プロボクシングでガッツ石松や川島郭志(海陽町出身)ら5人の世界王者を生み、今月末に閉鎖するヨネクラジム所属選手の最後の試合として23歳の溜田剛士が22日、東京・後楽園ホールでフェザー級8回戦に臨み、3回終了TKO勝ちで名門ジムの有終の美を飾った。
ジム創設は1963年。溜田は「先輩たちが積み上げてきた最後の試合。絶対に勝つと思っていた」と涙をこらえきれなかった。
83歳の米倉健司会長は療養中で不在だったが、試合後に同ジムの功績をたたえてテンカウントのゴングが鳴らされた。溜田は「会長に言われていた『限りなき前進』という言葉を持ってやっていきたい」と話した。
OBの元世界王者で、溜田が移籍する大橋ジムの大橋秀行会長は「ヨネクラ魂を引き継いで頑張っていく」と決意を示した。