バレーボールの第71回全日本高校選手権が5日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで男女各52校が参加して開幕する。徳島県勢は前身の徳島工時代を含め23年ぶり4度目出場の男子・徳島科技は1回戦で松阪工(三重)と対戦。7年ぶり15度目出場の女子・富岡東は細田学園(埼玉)と1回戦を戦う。サーブや粘り強い守備からリズムをつかみ、初戦突破を目指す。
粘り強いレシーブが鍵 男子・徳島科技
徳島科技は、故障明けのエース寺内の出来が浮沈の鍵を握る。これに、県大会決勝で得点源となったセンター板東や大木のクイックやサイド攻撃が機能すれば得点力は増す。1年生リベロの下泉、山西にも安定感が出ている。
松阪工は村上、吉岡の両エースが自由自在にスパイクを放つ。センターの古御門、島は180センチを超す長身で、高い打点からのクイックには注意が必要。徳島科技としては手厚いブロックで、確実にスパイクコースを狭めたい。
平均身長は相手が4センチ上回るが、練習試合で何度も顔を合わせていて不安はない。相手のリズムを崩す粘り強いレシーブが徹底できるかがポイントとなる。滝主将は「十分戦える相手。いつも通りのプレーするだけ」と気後れはない。
サーブで流れつかむ 女子・富岡東
富岡東はサーブからペースをつかむシナリオを描く。鍵を握るのはボールに変化を付け、ピンポイントに打ち込む技術が高いセンター亀井とセッター長井。相手が苦手とするコースを見極めて打ち込みたい。
攻撃では、178センチの横田主将と171センチの亀井の両センターとレフトの片山が中心となる。長井ら周りの選手が、速攻やフェイントを繰り出し、幅を持たせる。
細田学園は守備力に優れ、センターがエースポジションという点ではタイプが似ている。打点の高い186センチのエース権田と、160センチで鋭いスパイクを放つサイド柴山の攻撃力は脅威になる。
富岡東としては、相手エースのスパイクを好レシーブで返したい。横田主将は「平常心で普段通りのレシーブをすれば勝てる」と気合十分だ。