新人賞に輝き握手を交わす板野郡の坂井(左)と鳴門市の竜田

 「調子が良かったので狙っていた」「自分の走りができればいけるかもと思っていた」。新人賞に輝いた板野郡の坂井杏輔(板野中)と鳴門市の竜田そら(鳴門一中)の2人は、握手を交わし健闘をたたえ合った。

 坂井は2区区間賞の勢いに乗ると、42区も3位と好走した。トラックで鍛えたスピードを武器に実力を存分に発揮し、中学生総合Vに貢献した。

 「走ることが好き」と中学1年で陸上を始めた。2年生になって板野郡チームの強化選手に選ばれ、チーム内で修練して走力を磨いた。今回の受賞を自信に「県内トップレベルの選手を目指す」と意気盛んだ。

 44区で区間賞を獲得した竜田は、1秒差で2位となった18区の悔しさを最終日にぶつけた。

 両親が陸上経験者で、父は実業団の大塚製薬で活躍した美幸さん(36)。昨春から本格的に競技に取り組む新星は、勝負どころでのスパート力が持ち味だ。父親のように全国クラスの選手になることを目標に掲げ「全国大会で上位に食い込みたい」と抱負を語った。