Jリーグ54スタジアム中、4番目の高評価を受けた鳴門ポカリスエットスタジアムの芝を管理する担当職員

 J2徳島ヴォルティスのホームである鳴門ポカリスエットスタジアムのピッチが、2018年シーズンのJリーグ全54スタジアムで4番目の高評価を受けた。芝を維持管理する徳島県スポーツ振興財団の松田裕史管理担当係長は「積み重ねてきた努力が報われた。自信と今後の励みになる」と喜んでいる。

 各試合にJリーグから派遣されるコミッショナーが、規定数以上の試合をしたJ1~J3のスタジアムを対象に芝の見た目や状態を採点した。

 鳴門のスタジアムの芝面積は約7355平方メートル。ヴォルティスのホーム21試合を含め年間150日前後、練習や別競技の公式大会などで利用されている。振興財団によると、ここ数年の評価は20番台後半だった。

 4位躍進の契機となったのは15年。芝の全面張り替えに合わせ、全国上位の県外スタジアムに担当者を派遣して管理手法を学び始めた。

 365日、地面の酸性度や水分を記録し肥料や消毒のタイミングを試行錯誤した。徳島市内の専門業者の協力も仰ぎ、技術の向上とノウハウの蓄積に努めたという。スタジアム近くに芝の予備ほ場も設け、穴ができた場合はその箇所の芝を丸ごと植え替えて補修期間を大幅に短縮した。

 担当者が最も気を配るのはボールの転がり方。「少しでもくぼみなどがあるとパスの球筋がそれてしまう。徳島のパスサッカーを左右する点なので」と菅村貴彦主事。試合前は入念にローラーをかけて平たんにする。

 管理が行き届いた芝は選手だけでなく観客にも好印象を与える。菅村主事は「芝生でみんなを笑顔にしたい」と話した。

 Jリーグは01年から「ベストピッチ賞」を設け、ピッチの芝を採点。表彰は16年限りで廃止されたが、評価は続けている。