キッズヨガの参加者ら。親子のコミュニケーションにも役立ちそうだ=徳島市佐古三番町

 子ども向けのキッズヨガが、徳島県内でも広まりつつある。ヨガの呼吸や動きを取り入れることで、楽しみながら心身を育むことができるほか、親子のスキンシップにもつながると母親らに好評だ。徳島市内のヨガスタジオを見学した。


 「みんなできるかなー。肘を上げて、お尻を上げて、手をくるっと返してー」。徳島市佐古三番町のヨガスタジオ「チーヨガ」が3~8歳児を対象に開いているキッズヨガ教室。インストラクターの近住千鶴さん(35)の掛け声に合わせて、子どもたちが元気よくブリッジの姿勢を取り始めた。

 さらに、座ったまま両足を大きく広げたり、うつぶせの状態から背中を反らせたりと、さまざまなポーズに挑戦。室内にはリズミカルなBGMが流れる。ゆったり、静かに組む大人のヨガに比べて、楽しくにぎやかな雰囲気だ。

 元気よく体を動かした後は、昼寝の時間で締めくくり。照明が落とされ、静かな音楽が流れ始めると、子どもたちはアイマスクを着け、あおむけに寝転んで、ゆっくり呼吸を整えていった。

 3歳の長女と1歳の長男を育てる松原香織さん(30)=会社員=は、この日初めて参加した。「ヨガは面白いポーズが多いので、子どもも楽しんでくれている。しっかり動いた後だと寝付きがいいよう」と笑顔で話す。

 教室は2018年1月に開講。ブログ以外に目立った発信はしていないが、口コミで利用する母親が増え、毎回満員の状況が続く。

 キッズヨガは欧米が発祥の地。体が柔軟な幼児期から全身をくまなく動かすことで体力がつき、体幹が鍛えられる。柔軟性が増せば、けがをしにくい。瞑想することによって、集中力が増す効果も期待される。歴史が浅く、国内ではあまり知られていないが、ここ数年ほどで注目が集まってきた。

 キッズヨガのポーズには、大人のポーズを簡単にアレンジしたものがあれば同じものもある。2人一組で取り組むポーズも多く、親や友達とのコミュニケーションを深めるきっかけにもなるそうだ。

 2女を育てる近住さんはヨガインストラクターになった後、もっと子どもと触れ合う時間を持ちたいと、キッズヨガのインストラクターの資格も取得。長女が4歳になったのを機に開講した。「今の時代、子どももストレスを抱えやすい。屋外で遊ぶことも少なく、運動不足も心配。子どもも自分の心や体と向き合うことが大切」と話している。