教育に新聞を活用するNIE活動の推進に向け、教員を対象にした研究授業が19日、松茂町の喜来小学校であった。徳島新聞社NIE推進室の上田正純コーディネーターが、5年生27人を対象にした授業を行い、同校の教員13人が見学した。

上田コーディネーターは、東京の住宅地にクマが現れたとの新聞記事を教材として使用。記事を音読させて要点を読み取ってもらった後、見出しを考えさせた。

授業後に教員向けの研修があり、上田コーディネーターは「児童に社会への関心を持たせ、思考力を鍛えるため、新聞も教材にしてほしい」と呼び掛けた。

5年担任の山下昌則教諭は「記事を繰り返し読むことで、難しい文章を読み解く力が身につく。朝の学活などに取り入れたい」と話した。

徳島新聞社は、記者やNIE実践経験が豊富な元教員による出前授業を行っている。問い合わせはNIE推進室<電088(655)7421>。

[写真説明]児童に記事を読ませ、内容を考えさせる上田コーディネーター(右)=松茂町の喜来小学校