阿南市

未来をはぐくむプロファイル
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阿南市子ども・子育て支援事業計画
平成27年度から平成31年度の5か年を計画期間とする、「阿南市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、計画的に、子ども・子育て支援の充実を図ることとしています。

計画の基本理念
★子どもとともに輝く阿南★

計画の基本目標
(1)すべての子どもと家庭への支援
◎地域における子育て支援
◎職業生活と家庭生活との両立の推進
◎要保護児童への対応等きめ細やかな取り組みの推進
(2)親と子の健康を支える環境づくり
◎子どもや母親・父親の健康と安心の確保
(3)子どもたちの生きる力と豊かな心の育成
◎子どもたちの生きる力と豊かな心の育成
(4)子どもと子育て家庭にやさしい環境づくり
◎子育てを支援する生活環境の整備
◎子ども等の安全の確保

お問い合わせは 阿南市保健福祉部こども課 電話:0884-22-1593

地域に愛され、育まれる子育てのかたち
那賀川子育て家庭支援センター「おひさまひろば」

毎回20組限定の人気の行事「ふれあい食事会」

「おひさまひろば」は閉所した保育所を利用して平成16年から子育て家庭支援センターとして活動を開始し、今年で13年目を迎えています。
このセンターの特徴は在宅で子育てをする親子を中心にした地域の大切なコミュニティーであるという点です。
一般的な子育て支援施設のようにスタッフが利用者に対し支援を行うだけではなく、地域住民やボランティアが自発的にここに集い、「おひさまひろば」オリジナルの地域を巻き込んだ子育て支援が行われています。

おひさまひろばの象徴
「ふれあい食事会」
島尻調理ボランティアの皆さん。メンバーのお孫さんもお手伝いに参加

開設当時から毎月1回開催されている「ふれあい食事会」では、島尻地区の調理ボランティアの皆さんの心のこもった料理が振る舞われ、就学前の子どもと保護者と地域の高齢者が一緒に昼食を楽しんでいます。

子どもたちも楽しみにしている「ふれあい食事会」恒例のおばあちゃんのピアノ演奏。

テーブルには近所の方が持ってきてくれたひまわりの花がさりげなく飾られていたり、食事の用意ができるまで、おばあちゃんが子どもたちにピアノ演奏を披露するなど、和やかな雰囲気の中で気軽に声をかけ合う関係づくりが自然とできあがっています。
調理ボランティアの代表の岸本悦子さんは長く続けてこられた理由を「みんなが喜んで食べてくれますし、子どもたちの笑顔から元気をもらっています」と話します。またケアマネジャーや看護師も参加して高齢者の健康相談も同時に行われています。

みんなで元気に遊んだ「うたおは部」のリズムあそび。

食事会の後はみんなが楽しみにしている地域のボランティアの皆さんによる催し物が毎回開かれています。この日は徳島文理大学の「うたおは部」の学生によるリズム遊びやパネルシアターが行われ、リズムに合わせて元気に親子で遊ぶ姿を目を細めてにこやかに見守るお年寄りの姿がありました。
子育てアドバイザーの細谷京子さんは「この食事会は地域の皆さんの協力でできあがった会です。13年も続けることができているのは、おひさまひろばが地域の皆さんに育てられ、必要とされている証だと思います」と言います。
この他にも、ここを利用されていたお母さん方が、それぞれの得意分野でみんなの役に立てればと自発的に「英語教室」「ミュージックケア」「親子おやつづくり」などが行われてきました。

いつでも、おひさまのように

「最近、利用者のお母さんの中には、子どもが生まれても、すぐに働きに出る方が増えてきて、子どもと過ごす時間が昔に比べて短くなってきています。そんなお母さん方にも、子どもと過ごす時間を安心して楽しんでもらえる場所にしてもらえたらと思います。そして私たちはセンターの名前のとおり、おひさまのようにみんなを分け隔てなく、温かく優しい気持ちで見守っていきたいと思っています」と細谷さん。
「おひさまひろば」に続く道の端には、近所の方が子どもたちを見守るように季節の花を植えてくれたり、野菜の収穫体験のために畑を利用させてくれたりと、地域の方のさりげない優しさに包まれて、親子が育まれています。
子育て家族の孤立を防ぐため、地域全体での子育てが必要とされる現在において「おひさまひろば」はそれを実践している場所であり、地域の特性を生かした一つの望ましい子育て支援の形がここにあります。
「おひさまひろば」から巣立っていった子どもたちや保護者にとっても、ここで過ごした日々は大切な思い出となって、帰ってくればいつでも優しく迎えてくれる、かけがえのない場所にもなっています。

「おひさまひろば」へのお問い合わせは 阿南市那賀川町島尻753-1 電話:0885-38-1163