秘境駅として人気のJR土讃線・坪尻駅(徳島県三好市池田町西山)の記念スタンプが不明になってから4カ月半が過ぎ、駅を管理する阿波池田駅は新たなスタンプを設置した。
縦6・5センチ、横5・5センチで、以前のデザインをほぼ踏襲している。桜やモミジの中を走っている列車は、2017年4月から大歩危―多度津間で運行されている観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に変更した。
以前のスタンプは08年、地元住民グループ「おおぞら会」が作り、坪尻駅の待合室に置いていた。10年に盗難被害に遭い、この時は約2カ月後に青森県内で発見された。今回は昨年8月下旬に盗まれたとみられるが、いまも不明のまま。訪れる鉄道ファンのために新調を決めた。
阿波池田駅の小川芳弘駅長は「スタンプだけでなく、作ってくれた住民や鉄道ファンの心も盗まれてしまった。今後は本当にやめてほしい」と話している。