「総踊り」を行う阿波おどり振興協会所属連の踊り子=2018年8月13日、両国橋南詰めおどりロード

 徳島市の阿波踊りを主催する阿波おどり実行委員会(委員長・遠藤彰良市長)は10日、有名連14連でつくる阿波おどり振興協会に対し、今夏は4日間日替わりで有料4演舞場で「総踊り」を行うよう、正式に要請した。振興協会側は条件付きで要請を受け入れる意向を示した。

 市役所で開かれた実行委の会合に、振興協会の山田実理事長と小野木勝彦事務局長が出席。市長が「阿波踊りを盛り上げ、成功させるためにも皆さんの協力が不可欠だ」と述べ、総踊りの日替わり実施と「選抜阿波おどり前夜祭」への参加を求めた。

 山田理事長はいずれも受け入れる考えを示した上で「踊り連をまとめたり、鳴り物の配置などに当たるノウハウを持ったスタッフも総踊りに合わせて日替わりで配置を変える必要がある。条件が整えば実施の方向で考える」と語った。

 これに対し、実行委の米田豊彦委員(徳島新聞社長)は「スタッフの配置を含め、日替わり実施が可能かどうか検証する」と答えた。

 市長は振興協会に対し、実行委の諮問機関「阿波おどり運営協議会」への参加も求め、山田理事長は了承した。山田理事長は退室後、総踊りについて「今後の話し合いで条件を詰め、最終的な返事をする。昨夏の総踊りを(実行委が)中止した理由を明確に答えていただくことも条件に入る」と話した。

 実行委は昨夏の阿波踊りで、有料4演舞場のチケット販売率の平準化を図るためとして、振興協会が南内町演舞場で実施してきた総踊りを中止。反発した振興協会の踊り子が演舞場外で総踊りを強行するなど混乱した。運営について検証する有識者会議の指摘を受け、実行委はプログラムに総踊りを復活させる方針を決めた。