日本ハムのファン感謝イベントで、家族から花束を受け取る武田久投手=札幌ドーム

 3度のセーブ王に輝き、日本ハムを今季限りで退団する武田久投手(39)=徳島市出身=が26日、来季は社会人野球の日本通運に16年ぶりに復帰し、コーチ兼任選手としてプレーすることを明らかにした。「一生に一度の野球人生。悔いのないよう完全燃焼したい」と決意を述べた。プロ野球のタイトル獲得者が社会人野球に復帰するのは珍しい。
 
 この日、札幌ドームで行われたファン感謝イベントの退団セレモニーで表明した。家族から花束を贈られた後、チームメートに胴上げされて15年間、過ごした球団に別れを告げた。
 
 自らが着けていた背番号21はドラフト1位で入団する清宮幸太郎内野手(東京・早実高)が引き継ぐ。「似合っていた。伝統をつくってほしい」と期待した。
 
 武田久は生光学園高から駒大、日本通運を経て2003年にドラフト4位で日本ハムに入団。セットアッパーや守護神としてチームを支え、09、11、12年はセーブ王に輝いた。通算成績は534試合に登板して31勝30敗167セーブ、防御率2・61。
 
 近年は両膝のけがなどで登板機会が減少し、今季は7試合の登板にとどまった。球団から引退を勧められたが、現役続行を希望し、他球団でのプレーを目指していた。
 
 日本通運には2年間在籍し、01年の都市対抗大会では大会史上6人目の毎回奪三振(14)を記録。新人賞の若獅子賞を受賞するなど、絶対的なエースとして活躍した。