最終日、18番でパーパットを沈め、初の賞金女王に輝いた鈴木=宮崎CC

 プレッシャーに耐え抜き、鈴木が賞金女王を確定させた。最終18番ではカップ際で跳ねるほどの強気なパーパットをねじ込み、7位タイでホールアウト。3日間悩まされ続けたパターでシーズンを締めくくった。

 「この1カ月は苦しかった。やっと解放された。我慢していたものも食べられる」。賞金女王への道は険しかった。重圧に屈しバーディーなしに終わった第2ラウンドの後、涙があふれた。

 その夜、姉の志歩さんが珍しくメールをくれた。いつもは無言で見守る母の美江さんも第3日のスタート前に「悔いなくやろうね」と言葉をくれた。「家族に元気をもらえた」との感謝に実感がこもる。

 最終日は立ち上がりからトラブルに見舞われた。2番ロングで第2打を左のラフへミスショット。動揺したのか、第3打はグリーン右側のロープの外に打ち込み、第4打のアプローチで4メートルも残してしまった。それでも「練習してたので入ると思っていた」と落ち着いてパーパットを決めて踏ん張った。

 最大のピンチを乗り切ると、本来の正確なショットを取り戻し、5、6番で連続バーディー。イ・ミニョンが優勝し、15位以下に後退すれば逆転を許す状況下で、13番でもバーディーを取り、粘り強さを見せた。

 本格参戦4年目での戴冠は自身も予想しなかった早さだという。「プレッシャーを意識しながら来年も成績を残せれば本物になれると思う」。13年前、宮里藍の姿を見てゴルフを始めた。憧れた日本女子の顔が引退した年に、頼もしい23歳が花を咲かせた。