サッカーの高円宮杯U-18(18歳以下)プリンスリーグ四国の第17節は2日、徳島スポーツビレッジなどで行われ、首位の徳島ヴォルティスユースは2-2で徳島市立高校と引き分けた。2位の愛媛FC U-18が8-1で明徳義塾高校に勝ったため、勝ち点差は2に縮まり、優勝争いは9日の最終節に持ち越された。
最終節で徳島ヴォルティスユースが勝てば優勝、引き分け以下の場合は愛媛FC U-18の結果次第となる。
徳島ヴォルティスユースは前半2分、MF藤原志龍のスルーパスから相手ディフェンス裏へ抜け出したMF山田誠人が左サイドから中央にボールを送ると、FW岩佐瞭希が左足で合わせて先制。その後も徳島市立の厳しいプレスをかわし、パスをつないで攻めたが追加点を奪えなかった。徳島市立もサイド攻撃やセットプレーから反撃を見せたものの、得点には至らず前半が終了。
後半も序盤はヴォルティスユースがペースを握り、5分にMF八木祐哉のスルーパスからMF山田誠人が決めてリードを広げた。徳島市立は、26分に左CKを獲得し、キッカーMF小延将大のボールにDF井上純一が頭で合わせて1点を返すと、31分にはゴール前右寄りに走り込んだ小延がゴールを決めて同点に追い付いた。両チームが最後まで勝利を目指し、白熱の攻防を繰り広げたが、どちらもゴールは奪えず引き分けとなった。
○…2点差を追い付かれ、10年ぶりの優勝が最終節に持ち越しになった徳島ヴォルティスユース。シュート数も15対6と圧倒しながら、ポストにはじかれたり、わずかにゴールの枠を外れたりと決定力に課題が残った。
「2点は怖い点差。もう1点取って試合を決めておかないといけなかった」とMF桒原呂偉主将。後半、自身のシュートもゴールにわずか届かず、悔しさをにじませた。優勝が懸かる中、チームは普段通りの雰囲気で重圧はないという。勝てば優勝となるリーグ最終戦に向け「力を出し切り、優勝を決めたい」と意気込んだ。