勢いよく燃え上がるやぐらや正月飾り=徳島市春日3

 正月飾りをたき上げ、一年の無病息災や家内安全を祈る小正月の伝統行事「左義長(どんど焼き)」が13日、徳島市と鳴門市、牟岐町で行われた。

 徳島市春日3の田んぼに、春日3丁目町内会会員が青竹やわらで作ったやぐら(約2メートル四方、高さ約5メートル)を用意。各家庭から持ち寄ったしめ飾りやお札などをくくり付けて、点火した。

岡崎海岸でしめ飾りを燃やして無病息災を願う住民ら=鳴門市撫養町

 やぐらは瞬く間に火に包まれ、見守っていた住民ら約150人から歓声が上がった。残り火であぶったミカンやサツマイモが振る舞われ、体を温めながら交流した。家族4人で訪れた近くの小学校教員木内悠渡さん(31)は「みんなが健康で幸せに過ごせるようお祈りをした」と話した。

 鳴門市撫養町の岡崎海岸では廃材で組んだやぐらにしめ飾りを乗せ、住民グループ「鳴門縁(えにし)の会」の会員が清めの酒をかけた後、火を付けた。訪れた人たちはしめ飾りを放り込んだり、竹に刺したミカンを焼いて味わったりしていた。温かい豚汁や鳴ちゅるうどんも振る舞われた。徳島市住吉1、会社員森和江さん(59)は「家族の健康を祈って投げ入れた。新鮮な気持ちになった」と話した。

正月飾りなどを燃やした炎を見つめる住民たち=牟岐町牟岐浦

 牟岐町牟岐浦の牟岐漁港でも、西浦地区の住民らが高さ約8メートルの竹を設置し、周囲にしめ飾りやお札、熊手、シダなどを積み上げた。「ぼたもち大将」と呼ばれる地元の小中学生約10人が正月飾りの収集や点火の役目を担い、集まった住民ら約50人が燃え上がる炎に願いを込めた。赤飯や清酒も振る舞われた。

 初めて左義長を見た牟岐小6年の馬場弘輝君(12)は「炎が高く燃え上がってきれいだった。昨年使ったお守りに感謝の気持ちを込めた」と話した。同地区の左義長は牟岐町無形民俗文化財に指定されている。