2000分の1サイズで鳴門海峡の地形を再現した模型を使い、渦潮の発生過程を分析する様子=南あわじ市のうずしお科学館

 兵庫・徳島「鳴門の渦潮」世界遺産登録推進協議会は、渦潮の発生メカニズムの解明へ向け、鳴門海峡を2千分の1の縮尺で再現した模型を使った調査を始めた。14日、兵庫県南あわじ市福良の大鳴門橋記念館うずしお科学館で、調査の様子を公開した。

 調査は、推進協学術部会の上嶋英機・広島工業大客員教授(海洋学)が担当。模型は縦約7メートル、横約8メートルで、鳴門海峡の地形を忠実に再現している。

 潮流の速さや向きを調べる木製の浮きや青い染料を入れ、播磨灘から鳴門海峡を通って紀伊水道に流れ込む「南流」と、その逆の「北流」を繰り返し発生させ、渦潮ができる様子を観察する仕組み。

 上嶋客員教授らは、現在の鳴門海峡が形成された約9千年前の推測水位を基準とし、海峡の狭さを段階的に変更して、潮流などをカメラ撮影。データを収集・分析し、渦潮の形態や規模などが過去にどのように変化してきたかや、海峡の両側にある「海釜」と呼ばれる釜状のくぼみができた経緯などを調べる。

 鳴門の渦潮の地形・地質学的な特徴を明らかにし、世界遺産登録につなげる狙い。調査は11日から18日まで実施し、3月に南あわじ市で開く国際シンポジウムで、調査結果の一部を報告する。