焼香を体験する参加者=徳島市昭和町3の県労働者福祉会館

 徳島県労働者福祉協議会と徳島中央ロータリークラブ(RC)が、県内の定住外国人を対象に開いている生活支援講座が人気だ。葬式や筆ペン、身だしなみなど、日本ならではの慣習を専門家が実演を交えて指導しており、好評を得ている。入管難民法改正により定住外国人が増えるのは確実で、協議会は講座の必要性が高まるとみて内容を充実させていく。

 昨年12月上旬、徳島市昭和町3の県労働福祉会館で開かれた講座「もう困らない、日本のお葬式」。葬祭業イマデヤ(徳島市)の今出貴士社長が、仏教と神道の儀式の違いや香典金額の相場などを解説した後、参加者は焼香台を使って焼香を体験した。

 講座は2014年から年1、2回開いており、今回で7回目。うち4回で定員(10人程度)を超える参加者があり、葬式の講座には17人が応募した。

 昨年5月に開かれた筆ペン講座に続いて参加した中国人の李秀鳳さん(42)=阿南市、パート店員=は「日本で長く生活するために特有のマナーを知ることは大切。講座で実際に体験できるので分かりやすい」と話す。

 日本語教育に取り組む「JTMとくしま日本語ネットワーク」会長で協議会の兼松文子常務理事が11年、中央RCの例会で外国人に必要な支援策について講演したのがきっかけとなり、共同で講座を開設した。中央RCが運営経費の一部を負担し、教材の提供や講師の派遣も行っている。

 改正入管難民法で新たに設けられる「特定技能2号」の在留資格は在留期間の更新ができ、家族の帯同も可能となる。兼松常務理事は、日本で長く住むためには保険や年金など社会保障関連の知識が必要になると指摘。「地域の一員として定着してもらうために、今後も必要な支援を続けたい」と話している。