震度7の揺れと大規模火災によって、一面焼け野原になった阪神大震災の被災地=1995年1月、神戸市長田区

 1995年1月17日、淡路島北部を震源とする阪神大震災が起こりました。地震の規模を示すマグニチュードは7・3で、兵庫県の神戸市や西宮市で震度7を記録。6000人を超える人が倒壊した家屋の下敷きになったり、火災に巻き込まれたりして亡くなりました。徳島でも大きな揺れを観測し、けが人が出ました。阪神大震災を教訓に、建物の耐震化や家具固定の重要性が再認識され、被災地を支援するボランティアが広まりました。
 

 Q 被害の状況は。

 A 発生が真冬の早朝だったため就寝中の人も多く、人的被害が大きくなりました。死者は6434人、負傷者は4万3792人でした。家屋被害は全壊が約10万5000棟、半壊が約14万4000棟。木造住宅密集地を中心に大規模な火災が起こったほか、高速道路の崩壊や六甲山地での土砂崩れ、水道や電気などライフラインの断絶が相次ぎ、復旧復興に長い年月を費やしました。

 Q 地震によって、どんな問題点が浮かび上がりましたか。

 A 地震で亡くなった人の約8割が、倒壊した建物の下敷きになったことによる圧死や窒息死でした。特に1981年以前の旧耐震基準の建物に被害が集中。このため、建物の耐震診断や耐震補強を進めようという動きが加速しました。また、倒壊家屋から自衛隊や警察官らが救助した人数より、地域住民が助け出した人数の方が多かったため、「自助」「共助」の重要性が再認識されました。

 Q 徳島での被害はどうだったのですか。

 A 「県自然災害誌」によると徳島市と那賀町で震度4を観測し、重軽傷者は鳴門、徳島両市と石井町で計21人でした。家屋被害は震源に近い鳴門市に集中し、全壊4棟、半壊84棟、一部損壊が1089棟でした。

 Q 徳島では今後、どんな巨大地震が想定されていますか。

 A 主なものとして沿岸部を中心に甚大な揺れと津波被害をもたらす南海トラフ巨大地震と、県北部が大きな揺れに見舞われる中央構造線地震があります。国の想定では、今後30年以内に南海トラフ巨大地震(徳島での死者数は最大3万1300人)が70~80%、県内を通る中央構造線を震源とする地震(同3440人)が最大1%の確率で発生するとされています。

 Q 私たちにできる対策は何ですか。

 A 自分の命を守るためには、住宅耐震化が最も有効とされています。ただ多額の費用がネックとなり、県内の耐震化率は2013年度の推計では77%と、全国平均(82%)を下回っています。県や市町村の助成制度もあるので有効活用が望まれます。家具の固定化や非常用持ち出し袋の準備、通電火災を防ぐための感震ブレーカーの設置など、身近にできることも多くあります。一つずつクリアし、万一の事態に備えましょう。