香港からの観光客=松茂町の徳島阿波おどり空港(2018年12月19日)

 香港と徳島阿波おどり空港(松茂町)を結ぶ国際季節定期便が就航して19日で1カ月となる。これまでに運航した9往復18便の搭乗率は75・4%。県が目標としている70%は上回っているが、昨年の連続チャーター便の搭乗率83・8%には届いていない。一方で、個人客が空港からの2次交通を利用するなど、チャーター便とは違った効果も出ている。

 季節定期便は毎週水、土曜日に運航し、1便当たり162席。航空会社は個別の搭乗率を公表していないが、県次世代交通課によると、これまでに計2198人が利用した。徳島発と香港発では同程度の搭乗率だという。

 季節定期便は3月30日まで計30往復60便が運航され、県が目指している通年化に向けていかに搭乗率を伸ばせるかが鍵になっている。

 旅行会社がツアーを企画して集客するチャーター便は、昨年1月21日から3月22日の2カ月間に18往復34便が運航し、搭乗率は83・8%だった。同課の佐藤美奈子課長は「チャーター便の搭乗率に少しでも近づけるよう、これから巻き返しを図る」とし、個人客向けのPRに力を入れる考えだ。

 チャーター便とは異なり、定期便に搭乗する個人客は、路線バスやレンタカーなど2次交通を使って観光地に移動している。

 訪日外国人観光客を対象にした路線バスが乗り放題になるフリー乗車券は平均販売数が月30枚程度だったが、12月は57枚とほぼ倍増。そのうち31枚は空港での販売分で、香港からの個人客が購入しているとみられる。

 空港内にカウンターを設けているオリックスレンタカーでは1便につき1、2組が利用する。定期便の就航前は外国人客が少なかったといい、担当者は「4日前後と長めに借りていくことが多い」と話す。

 ツアーの団体客は、貸し切りバスで渦の道(鳴門市)や阿波おどり会館(徳島市)、大歩危峡(三好市)を周遊。県外では中四国や大阪府、兵庫県などを回っている。

 三好市大歩危・祖谷地区の主な5ホテルでつくる「大歩危・祖谷いってみる会」の植田佳宏会長は「就航を周知する期間が十分なかった中で搭乗率は低くない。これからはもっとプロモーションをして徳島の魅力を発信することが必要だ」と話している。