つるぎ高建築クラブの生徒が手掛けた洲本城の立面図=同校

 兵庫県洲本市にあった洲本城を研究しているつるぎ高校(つるぎ町)建築クラブの生徒が、御殿(約4220平方メートル)の平面図と立面図を完成させた。屋敷の面積や構造などから、城代を務めていた徳島藩筆頭家老の稲田家が強い権力を持っていたことがうかがえるという。

 平面図では、御殿にあった城主屋敷(約1780平方メートル)や、城代屋敷(約2440平方メートル)の玄関、書院、居間などの間取りを紹介。立面図では、東西南北から見た屋敷の外観を描き、各屋敷の屋根や柱、壁などの構造を示した。

 城主と城代の屋敷が同じ敷地に並ぶように立ち、城主より城代屋敷の面積が広く、城代屋敷に城の象徴とされる3層のやぐらがあったことなどから、クラブ顧問の岡本和之講師は「当時の稲田家の影響力を示している」と指摘する。

 クラブは2017年1月から、洲本城の全容を明らかにする研究を続けている。岡本講師が収集した城の古図や現地測量のデータなどを基に、平面図などを作成した。

 研究成果は27日、美馬市脇町の市地域交流センター・ミライズで開かれる講演会「徳島のなりたち 淡路・洲本城御殿の復元からみえるもの」で発表する。

 建設科3年の下原優也さん(18)は「洲本城を徳島ゆかりの一族が守っていたことは誇りに思う。多くの人々に知ってほしい」と話している。

 講演会は午後1時半~4時半。無料。問い合わせは市教委地域学習推進課<電0883(52)8011>。