梅原さんとの思い出を語る瀬戸内さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(96)が20日、京都市の寂庵で法話の会を開いた。12日に93歳で亡くなった哲学者の梅原猛さんとの思い出を語り、「天才だったが、恐妻家でかわいらしいところがあり優しい人だった」と悼んだ。

 瀬戸内さんは、1981年に徳島市で開いた「寂聴塾」の講師として梅原さんを招いた際、悪天候による交通機関の乱れで梅原さんが京都に帰れなくなったエピソードを紹介。「徳島の私の家に泊まってもらうことにしたが、梅原さんが今にも泣きそうな顔をしていた。奥さんが怖かったみたいで、おかしくてしょうがなかった」と振り返った。

 「義姉弟」と認め合うほど親交が深く、「梅原さんにはよくごちそうしてもらった。本当にいいお友達だったから、亡くなってがっかりした」と惜しんだ。