まばゆいJ1の舞台へ戻ろう。新スローガン「一陽来復」を掲げ、徳島ヴォルティスの新たな挑戦が始まった。3季目のロドリゲス監督の下、2019年シーズンに臨むのは約半数が入れ替わった32人の「青い戦士」たち。20日まで行われた高知キャンプで精力的にトレーニングをこなし、持ち前の「攻撃サッカー」に磨きを掛けた。

ロドリゲス監督(中央)の下、J1復帰に向けて始動した徳島ヴォルティスの選手たち=高知県春野運動公園球技場

 徳島は昨年、リーグ11位と大きな挫折を味わった。相次いだ選手のけがや移籍流出で戦力ダウン。夏以降はウタカなど外国人FWの補強で盛り返したが、最終盤は6連敗を含めて9戦連続勝利なしに終わるなど苦しみ抜いた。

 選手、気概、チームとしてのまとまり、アイデンティティー。何一つ欠けても大願には届かないと学んだ1年だからこそ得たものも大きい。ロドリゲス監督は「苦しんだ経験こそが成長の原動力になる」と強調する。

 手堅い選手補強ができた。攻撃力の鍵を握るFWには千葉の清武や新潟で昨季9得点の河田を獲得。中盤は横浜FCで130試合以上出場経験のある野村を迎え入れた。

 定位置争いが過熱しそうなのがDF。藤田や田向など経験豊富な実力者に加え、クラブ初のタイ出身チャキットや23歳のジエゴなどフレッシュな顔触れが並ぶ。

 筑波大卒の鈴木大、鈴木徳コンビ、ユースから晴れて昇格した藤原、久米など世代的なバランスも取れている。

 キャンプでは、自分らしさを出そうと新メンバーが積極的にアピールしていた。視野の広いパス回しを見せた鈴木徳は「こういう競争のある環境でできることに感謝し、全力で取り組みたい」と意欲十分だ。

 

 キャンプ最終日に行われた高知大との練習試合は1-1に終わったが、本領発揮はこれから。開幕まで1カ月、選手たちはさらなる成長を誓う。