大島と高松を結んでいる連絡船=高松港

 徳島県出身の元ハンセン病患者が入所する国立療養所大島青松園(高松市庵治町)のある離島・大島と高松港を結ぶ航路が4月26日から、観光客ら不特定多数の人も乗船できる定期航路として再出発する。現在は国所有の自家用船として運航しているため、法律上、療養所関係者しか利用できず、見学者らが乗船するには事前に申し込む必要があった。

 大島は3年ごとに開かれる瀬戸内国際芸術祭の会場の一つになっており、多くの人の訪問が見込まれるため、療養所が一般旅客定期航路としての事業化を四国運輸局に申請し、21日付で許可された。今年は開催年で、4月26日は会期初日に当たる。定期航路化に伴い、事前予約なしで島を訪れることができるようになる。

 芸術祭以外にも、園の歴史や入所者の生活などを紹介する資料館の整備計画があることや、入所者の多くが訪問者の増加を望んでいることなども、療養所は考慮した。

 運賃はこれまで同様、無料とする。8キロの航路を30分で結ぶ。一日5往復し、高松発の始発は午前9時10分発、高松着の最終は午後5時着。

 2016年の芸術祭では、現航路への観光客の乗船が運輸局から問題視され、実行委員会が民間船をチャーターし、観光客向けの臨時便として運航した。