15日に、広島市のマツダスタジアムで行われたプロ野球の合同トライアウトに、多田大輔捕手(21)=鳴門渦潮高出身=が参加した。トライアウト後に報道陣の取材に心境などを答えた。
-トライアウトを終えて
3年間お世話になった広島でやれてよかったと思います。バッターボックスに立つときに声援をもらって、何とか結果で恩返ししたかったんですが。後悔はないですが、結果が出なかったのに悔いが残るという感じがあります。
ー受けるのに迷いはなかったか
戦力外通告を受けた日に、まだ若いし、まだチャンスはあると思うしと、言われ、迷いはなかったです。自分でもまだやれると思っていたので、受けるという方向で(今日まで)きました。
ーバッティングやキャッチングでやりたいことできたか
結果は出なかったんですけど、この3年間、あまり試合に出る機会がなかったので、思い切ってというか、楽しんですることを心掛けました。
ーマツダスタジアムでの試合経験は
3年間で何試合かあります。ファームですけど、初ヒットを打ったのがマツダだったので、思い出というか、そういうのが残っています。
ー今後の予定は
自分としては(トライアウトで)結果が出ていないので、なかなか厳しいところはあると思うんですけど、もし連絡がくるようなことがあれば。まだ、野球を完全に捨てるのではなくて、もうちょっと、まだ野球に思いがある。いつ呼ばれてもいけるようにしていきたいなと思っています。
ーNPB以外の選択肢は
NPB以外の選択肢はないです。
ー大きな声援が送られた
地元というか、ホーム球場なので、自分とか、亘佑さん(広島でチームメートだった中村亘佑捕手)、カープにいた木村昇吾さん(前西武)もほかの選手たちより、声援が大きかったので、すごくうれしいなと思いました。
-トライアウトは球数も少なく、少ない打席での勝負
普段の公式戦も単発の勝負、代打1本での勝負とか、守備でもワンポイントという起用でした。1試合を通して出ることがあまりなかったので、そこは苦ではなかったです。一発で結果を出せという場面で回ってきていたので、メンタル的な感じでは苦にならなかったです。
ー戦力外通告を受けてからどう過ごしてきた
寮の施設で、機材を貸していただいて、練習することができました。普通の選手が大野に残ったりしているので、終わってから夕方にずっと練習をやっているという感じでした。
ー生きたボールを打つのは久しぶりだったのでは
1カ月半は、マシンとか、ある程度近い距離とかで打つとか。速いボールに打ち負けないようというのはやっていた。自分は1人で集中してやりたかったので、マシンとか、
ー大隣投手(前ソフトバンク)ら経験豊富な投手との対戦だった
ピッチャーの方も抑えに来ている、抑えることが結果で、バッターも打つことが結果になってくるので、そう簡単には打たせてもらえない。相手も本気で来るので、打たせてもらえない。どうしても結果がつく世界なので、今日は結果が出なかったという形だったが、やりきったので後悔はしていない。後は待つだけです。