目下のひそやかな楽しみは、たまったポイントで購入する宝くじ。億のカネを手にすれば、悪態ついてか立つ鳥跡を濁さずか、ともあれこの稼業から身を引いて、世界を巡る旅にでも。残念ながらか幸いか、これまでかすったこともないけれど

 さすがに、ささやかな”野望“までは分かるまいが、待てよ。住所氏名に年齢職業、購入した本や行った店、じっくり分析したら、この人ろくなことを考えてない、となるかしら

 ポイントと引き換えに差し出す自分の情報は、かなりの量になる。インターネット時代だからある程度、その分便利なこともあり、あきらめるほかないのだろうか

 でもこんなことがある。約6700万人の会員を抱えるポイントカード最大手の一つ、「Tカード」を展開する会社が、会員情報や商品購入履歴を、裁判所の令状なしに捜査当局へ提供していることが分かった

 「捜査当局からの要請や協議の結果、法令やガイドラインにのっとり、開示が適切と判断された場合にのみ、必要な情報を提供すると決定した」。規約にあります?

 悪事を働かなければいい。そうじゃないでしょ。思想信条やプライバシーに関わる情報が、本人の知らない間にやりとりされる恐れがある。もとより信義の問題でもある。そういうものとして、これから付き合えということですか。