谷口副住職と一緒にお経を上げる日曜礼拝の参加者=阿南市新野町の平等寺

 徳島県阿南市の四国霊場22番札所・平等寺が、キリスト教にちなんだ「日曜礼拝」を始めた。地域住民が気軽に寺を訪れる機会をつくり、交流を深めてもらう。四国八十八ケ所霊場会(香川県善通寺市)は、四国霊場での日曜礼拝は「聞いたことがない」としている。

 日曜礼拝はキリスト教の慣習。高野山真言宗総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)などによると、真言宗では海外での布教活動が始まった1902年前後に米国の日系人が始め、信者や地域住民らの交流の場として定着しているという。

 平等寺では近年、外国人参拝客やお遍路さんは増加傾向にあるものの、初詣や法事以外に寺を訪れる住民は少なくなっている。谷口真梁副住職(40)が普段から寺を訪れてもらおうと、日曜礼拝の開催を発案した。

 13日に初めて開いたところ、住民約30人が参加。谷口副住職が般若心経を唱えたり、海外にある真言宗の寺を紹介したりした。その後、寺が地元産の野菜で作ったカレーライスなどを食べながら世間話に花を咲かせた。

 父親と一緒に訪れた富岡小5年の中野智允君(11)は「お経を読んだり、ご飯を食べたりして楽しかった」と話していた。

 当面は月1回の予定で次回は2月3日。3月以降は第2日曜に開く。参加者数に応じて回数を増やす。谷口副住職は「寺を訪れるきっかけになればうれしい」と参加を呼び掛けている。