イオンリテールが発売する、人気漫画「ドラえもん」の好物のどら焼きの皮入り(左)とエビフライにカレー風味のご飯を合わせた恵方巻き

薬王寺で祈祷されたノリで巻いたキョーエイの恵方巻き

 2月3日の節分の日を前に、スーパーやコンビニで恵方巻き商戦が本格化している。近年は商品の多様化が進み、各社は高級食材を使ったものや、手軽に食べやすい長さのものなどをそろえてアピールする。過剰生産による売れ残りが大量に廃棄される問題で、農林水産省が需要に見合った販売をするよう業界団体に要請したことを受け、予約販売や需要予測を強化する取り組みも進んでいる。

 県内にスーパー7店舗があるマルヨシセンター(高松市)は、剣山系の天然水で炊いた徳島産米をシャリに使い、香川産ノリや愛媛産豚肉といった四国の食材をふんだんに取り入れる。食品ロス削減のため昨年以上の製造はしない方針で、家庭でも食べ残しが出ないよう、ハーフサイズや太巻きより細い中巻きを充実させた。

 藍住町のゆめタウン徳島を運営しているイズミ(広島市)は、クロマグロなどの高級海鮮を加えて具材を9種類とした太巻きを売り出す。傘下のデイリーマート7店舗でも取り扱う。店頭販売商品は店内で作るため、売れ行きを見ながら生産調整する。一方、例年約3割を占める予約販売を強化し、「5割を目指す」という。

 徳島市のイオンモール徳島にスーパー・イオンスタイル徳島を持つイオンリテール(千葉市)も「店内加工で売れ行きを見ながら生産調整している」とする。商品では、若い家族層を意識して、人気漫画「ドラえもん」の大好物のどら焼きの皮を入れたものと、エビフライにカレー風味のご飯を合わせたもののハーフサイズセットを準備した。

 キョーエイ(徳島市)は、美波町の四国霊場23番札所・薬王寺で祈祷(きとう)を受けたノリを全商品に使う。青森県大間産マグロを使った恵方巻きなどを準備するほか、一部店舗で3日のみ数量限定の商品を登場させる。予約販売を重視し、受け付けを例年より遅い31日までにした。

 コンビニ大手のローソンは、今月中旬から「お試し用」として、通常の半分以下の長さにした恵方巻きを2週間限定で販売している。老舗日本料理店監修の数量限定商品も用意した。売れ残りの削減に向けては「予約が大前提で前年実績を参考に仕入れている。フランチャイズ加盟店に過剰発注しないよう指導している」としている。