「未来に残そう青い海」をテーマに海上保安庁が募った図画コンクールで、松茂中1年の川野空さん(13)=松茂町中喜来=の作品が、中学生部門で第1席の同庁長官賞に選ばれた。徳島海上保安部によると、同賞の受賞は県内で3人目。
受賞作「中林漁港」は、阿南市の中林漁港に並んで停泊している2隻の漁船を、四つ切り画用紙に水彩絵の具で描いた。
審査では「海を中央にして、船を両サイドに配した構図はよく考えており、ボンデン(浮標)が港に置かれたタイヤの中に入れられている様子など、細部まで描写されている」などと評価された。
川野さんは8月、家族で阿南市の北の脇海水浴場へ出掛けた際、近くの中林漁港に停泊していた漁船を撮影。当日は曇り空だったため、後日、夏らしい入道雲を撮影し、それらの写真を参考にしながら、3日がかりで作品を仕上げた。
川野さんは「船にはアンテナやロープなど、こまごましたものが多く、描くのは大変だった。大きな賞をもらえてうれしい」と笑顔を見せた。
コンクールには全国から3万839点の応募があり、小学校低学年、高学年、中学生の3部門で各1点が同庁長官賞に選ばれた。